「さぁ出てこい・・・ゆっくり狩りの時間だ・・・」
そう言い、ゲージを勢いよく開け中にいた者達を解き放った。
凄い勢いで飛んでいった者達を眺めながら言う。
「うおぉ…凄い速さだな。でもこんな奴らで本当にゆっくり達を見つけられるのか?」
後輩の質問に自信気に言う。
「心配するな。奴らは元々の能力を加工所の教育によって強化し、より凄いゆっくりハンターになったのだからな。」
「まぁ心配はしてませんけどね。だって唯でさえゆっくりの脅威でしかない「れみりゃ」
しかも「胴付き」なんですからねぇ…」
_
上空にて索敵する胴付きれみりゃ達。
そのうちの一人がゆっくりの群れの気配を感じとり他のれみりゃ達にも知らせ、群れがいるであろう現場へと
れみりあ達は物凄いスピードで向かっていった。建築現場へ。
脅威が近づいてきているのもいざ知らず加工所の魔の手から逃れることができたと思っている餡子脳達は
呑気に昼食をとっていた。
「朝は騒動のせいでまともに食事が摂れなかったからさすがにお腹が空いたのぜ…」
溜めていた残飯を食べながら長が呟く。
「でも朝は流石に肝を冷やしたけど上手く逃げれて良かったんだぜ。」
まりさがホッと一息をつく。
そんな2匹から少し離れたところで群れの一匹の子れいむがおいしそうに残飯を食べていた。
「むーちゃむーちゃ…ちあわちぇ~~~!!」
その光景を笑顔で眺める親れいむ。
朝の騒動も子の幸せそうな顔を見たら吹き飛ぶようだ。
「ほんっとうにおちびちゃんのたべっぷりはゆっくりできるね!」
ぐちゃぁ
辺りに餡子が飛び散り笑顔のれいむに餡子が掛かる。
「・・・ゆ?・・・なんでおちびちゃんが潰れてるのぉぉぉおぉぉ?!」
子れいむが居た場所に親れいむが這いずりよる。
子れいむを潰したある物を見て罵倒する。
「れいむのかわいいおちびちゃんをつぶしたのはさっさとどいてね!せいっさいするよ!」
それでも子れいむの上にある「物」は動かない。
また親れいむは子れいむの上にある「物」を叩きながら罵倒する。
「だからはやくどいてねっ!そしておちびちゃんにあやま・・・」
れいむが罵倒しながら見上げるとそこには胴付きれみりあの姿が。
れいむは震えながら子れいむの上にある「者」を叩くのをやめ、少し下がった。
そして一息いれ大声で叫んだ。
「どぼじでれみりやがいるのぉぉぉおぉぉ?!(ぐちゃぁ)ゆげへぇ!!」
子れいむを踏みつけた足で親れいむの声を潰して遮った。
そしてれみりゃ達はニヤリと笑って言った。
「見ーつけた」
その悲惨な光景を目にしたゆっくり達は叫んだ。
「れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その声を合図に群れのゆっくり達は急いで逃げ回った。
しかし目の前で逃げる獲物を逃がすわけも無く複数のゆっくり達はれみりゃ達に鷲掴みにされ捕まった。
しかしれみりゃ達はそのまま潰すわけでもなく食べる訳でもなく早業でゆっくり達のあんよを切り裂いた。
「ゆひぃぃぃぃ!れいみゅの!れいみゅのあんよさんがぁぁぁ!!」「むきゅぅぅぅ!!ぱちぇの大事なあしさんがぁぁぁ!!」
そうして動けなくさせると指を目に突き刺し、抉り取った。
「!?…おめめざんがぁぁぁああぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うー♪」
指に突き刺した目玉を口に頬りこむと飴玉を食べる様に口の中で転がし、鼻歌を歌いながら
捕まえたゆっくりで遊び始めた。
地面に擦りつけたりゆっくりの体を千切ったり…
その光景をまりさは隠れながらにして見入ってしまっていた。
まりさはこの狂気とも思えるれみりゃ達の行動を見て思った。
これはまるで人間の様ではないか。人間の言う「虐待」というものではないのか?…と。
本来、捕食動物は空腹であるが故に獲物を殺します。それは通常のれみりゃも満腹状態では
殺すことはまず無いです。
しかしこのれみりゃ達は捕食の為でも自己防衛の為でも無く快感、一種の娯楽としてゆっくりを
殺し…いや、虐殺しているのです。
人間の様に食物連鎖の頂点に立ったものは自分よりも弱い物を虐め、玩ぼうとするのです。
_その頃加工所職員達はれみりゃに取り付けられた発信機を辿って車を走らせていた。
「捕食種が捕食以外でゆっくりを殺す?」
後輩職員が喰い気味に質問する。
その質問に先輩は冷淡な目で答えた。
「ゆっくりは基本餡子脳だが一部の種には賢い個体も存在する。
そしてゆっくりは他の自然動物と違い思考回路が人間よりだ。つまり人間の様に残虐にもなることができるんだ。
ゆっくり界で現在もっとも優位に立てている捕食種はその可能性が大いにあるため、
それを俺たち、加工所の手で引き出してやっただけよ。
まぁ人間のいじめや虐待と一緒だよ。優位に立てているものはそれよりも弱い者をなぶることにより、
より優位であることを示したいんだ。」
__
「もっど…ゆっぐじ…じだがっ…(ぐしゃ)だぁ!!」
れみりゃは飽きたようにゆっくりの死体を放り投げ目にも止まらぬ速さで
逃げ遅れたゆっくりや恐怖で動けなくなっているゆっくりを潰した。
周りには独特の甘いゆっくりの死臭が漂っておりまりさは吐き気を堪えた。
息を潜めてれみりゃ達が去るのを待っていると加工所の車が到着した。
「うっひゃぁ~これはひどい。餡子だらけだ。」
その光景に思わず声を出す後輩。
「これは建築現場の人たちに謝らなければな…
ごくろうだったれみりゃ達。長らしきゆっくりはいたか?」
「うー・・・長?わ、分からない・・・。」
不安げに報告した。
「まったく…また遊んでたな?処理優先で後から遊べと言っただろう!」
先輩職員は強い口調でれみりゃ達を叱った。
「ご、ごめんなさい…」
「まぁこれだけの数を減らせれば群れとしても成り立たないしまぁ上等だろう。」
そういうとれみりゃ達の頭を撫ぜた。
「…?おっとぉ?ここに逃げ遅れたお間抜けちゃんがいるぞぉ?」
隠れていた一匹のぱちぇ種、長のつがいが見つかった。
「おお、そんなところにもいたのか。さっさと逃げればいいものを。」
後輩職員に髪を掴まれ苦痛の声を出すぱちぇ。
「む…むっきゅう…」
その光景に思わず別のところで隠れていた長は飛び出した。
どんっ!!
ぱちぇを掴んでいた後輩職員に体当たりをかましぱちぇを逃がした。
「ここは長に任せてぱちぇは逃げるのぜ!さぁゆっくりしないで逃げるのぜ!」
しかしぱちぇは迷っていた。
このまま逃げても逃げなくてもつがいのまりさは100%殺されるからだ。
そしてぱちぇは残った。
つがいの長と一緒に生涯を終える道を選んだ。
「な、何をしてるんだぜぱちぇ!?はやく逃げ…」
長の声を遮る。
「むきゅ!ぱちぇは最後まで長と一緒にいるむきゅ!」
つがいの鏡とも言えようぱちぇの行動に長は感動した。
「ぱちぇ…うっ…ありがとうだぜ…」
しかしその幸せな時間もすぐに去った。
「はいはい。クサい三文芝居はおしまいおしまい。さっきの体当たり結構痛かったんだよねぇ…?」
後輩がキレ気味に言ったが
先輩は後輩の怒りを抑える様に
「おいおい。珍しく賢いというか性格は良いゆっくりじゃないか。泣かせるねぇ、つがいと共に死を選ぶなんて。」
と涙を拭う仕草をしながら言った。
「なんすか先輩ゆっくりの肩を持つんすか?」
不機嫌そうに後輩が言った。
しかし先輩はケロリと涙を拭う仕草をやめ、言った。
「まぁ手間かけさせたしゆっくりとはいえ責任者に責任とってもらわにゃぁいかんからね。うん。死んでもらうけどね。」
そう言うと無言でスタスタと2匹に近づいた。
長は警戒して聞いた。
「何をし…(バキッ!!!…メキメキッ…)ゆぎぃぃ!!」
言い終わる前に躊躇なく先輩職員は長の顔面を蹴とばした。
長の歯が折れ足先がめり込む感覚が足から伝わり鈍い音を立てた。
そして長は吹っ飛びコンクリートの壁に叩き付けられた。
隣のつがいが何の躊躇も無く蹴とばされ、ぱちぇは次は自分の番かと恐怖のあまり半分気絶していた。
しかし違った。
先輩はぱちぇのお飾りを毟り取り目の前で破り捨てた。
「む…むきゅぅぅぅぅ!!ぱ、ぱちぇの!ぱちぇのお飾りさんがぁぁぁぁ!!」
破り捨てられたお飾りに飛びつく。
「はははははは!!蹴とばされ気を失ったつがいより自分のお飾りを選ぶのか?こりゃあ傑作だ!」
今まで笑わなかった先輩が声を大にして笑いだした。
「流石は[加工所のジギルとハイド]の異名を持つ先輩…ある意味狂ってんな。」
先輩の言動に後輩職員はゆ虐そして加工所の先輩としての尊敬の念よりも畏怖の念を抱き、思わず身震いをした。
「むきゅ!?」
先輩職員の言葉で我に返ったぱちぇは急いでつがいの長のところへ向かった。
「お、長!大丈夫むきゅ!?」
心配そうに見つめるぱちぇ。
「だ、大丈夫だ。問題ないのぜ…。」
長は動くこともできない怪我を負いながらもそう言った。
「あっれ~?ここででいぶのつがいなら裏切ったとかなんとか言って口論が始まって精神的に疲弊するんだけどな~
長だけあって賢いか~。勉強不足だな。うん。」
先輩職員は予想以上の長たちの愛(笑)の深さに驚いた。
「でもまぁ殺すのは変わりないか♪」
そう上機嫌に言うとぱちぇをナイフで切り裂いた。
しかし致命傷にならない程度にだ。
「むきゅぅぅぅぅ!!」
軽く斬ったため生クリームがそんなに出なかった。
「さぁドンドン斬るよぉ!」
いつもの冷静な先輩は消え去りそこにいたのは虐待で気分が高揚しきった先輩だった。
無数にぱちぇを切り裂いていく。
そこにはかなり疲弊しきったぱちぇが。
「さて…仕上げだ。」
先輩はぱちぇを拾い上げ、動けなくなったまりさの目の前に置いた。
ズタズタになったぱちゅりーを見て
「ぱ…ぱちぇ…だ、大丈夫…なのかz」
ぐしゃぁ!
長の目の前でぱちぇが思いっきり踏み付けられ潰れた。
「むぎゅうううぅうぅぅぅ…」
ぱちぇの断末魔が響き渡り、生クリームが辺り一面に飛び散った。
自分のつがいが目の前で潰されたショックにより長は激昂した。
「ああああああ!!!ぱちぇぇぇぇ!!!ごろじでやるぅぅ!!くそにんげん!!!」
しかしそんな怒る長を笑いながら煽る。
「ははははは。殺してやるって?そんなボロボロで人間様を殺せるとでも?思い上がるのもいい加減にしろよ?
まぁそんなボロボロじゃあ動くこともできないだろう。つがいの死骸を見ながら生涯を終えると良い」
「ごろじでやるぅぅぅぅぅ!!」
先輩職員はいつもの冷静な声に変わった。
「もう帰るか。時間を思ったより食ってしまったな。」
そう言うとれみりゃ達を車に乗せ去って行った。
車が完全に去るのを見計らうとまりさは長のところへ近づいた。
「お、おさー!だ、大丈夫なのかぜ…?大丈夫じゃないだろうけど…」
「…まりさは無事でよかったのぜ…」
唯一の生き残りに安堵の息を吐いた。
「何を言ってるのぜ!?まずは長は傷を癒さないといけないのぜ!あまあまさんを持ってくるから待っとくのぜ!」
そう言うとまりさは例の場所へと向かった。辺りは夜のとばりが下りていた。
_
「マスター!マスター!」
いつもの裏路地で店の裏口に呼びかけた。
すると裏口のドアが開き中からマスターが不思議そうな顔で出てきた。
「おや、まりさじゃないか。いつもの時間以外でくるのは珍しいな。」
「マスター!長を、長を助けてほしいのぜ!」
まりさは必死にマスターに助けを求めた。
「長?仲間かい?」
「細かいことは後なのぜ!早く来てなんだぜ!」
まりさはマスターを急かし服を咥え引っ張った。
「わ、分かった。急いで準備をする。」
そう言うとマスターは救急箱と甘いものを持ってまりさの案内の元おさのところへ向かった。
____________第三話に続く_____________
====あとがき====
ご精読ありがとうございます。オレセカあきです。
やはり見切り発車は駄目ですねw展開を付けにくい…。
まぁ完結はさせますがねw
絵の上手い友人と協力をしてゆ虐漫画を出そうかと考えてたり考えてなかったり。
まぁそんなに期待しないで待ってて下しあ。
今は絵の練習と研究をひたすらしていますw(友人が)
自分も良いSSを作れるよう精進していきます故アドバイス、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
漫画の投稿ですか!!
SSと共に待ってますよ!!