「ん、なんだありゃ?」
買い物に行くために森沿いの道を歩いていると妙な光景を目にした
「フーッ!」
「ゆっ!ばかなねこはゆっくりはやくこどもをおいていってね!」
「おいちぇいっちぇにぇ!」
「そいしたられいむはかんだいだからみのがしてあげるよ!」
「みにょがしちぇあぎぇりゅよ!」
「ファ−−ッ!!」
どうもゆっくりれい・・・いや、でいぶの親子がぬこの親子を虐めているらしいな・・・っ!不味い!!
「ゆっ!れいむはもうまちくたびれたよ!」
バインッ!
「 ものわかりのわるいねこはゆっくりし『ドゴォ!!』ぬぇぶっ!?」
「ゆっ?・・・・・おきゃあちゃあーーん!?」
ボヨンッ ボヨンッ ベシャ!
「ゆ゛っ!?」
ぴょんっ ぴょんっ ぴょんっ
「おきゃあちゃあーーん!」
「ぬこ虐めてるんじゃねぇよクソ饅頭共!」
「ゆぐぐぐぐ・・・しんぐるまざぁなのにがんばってるれいむのかりをじゃまするばかなじじいはゆっくりしないで
しね!」
「ちにぇくしょじじぃ!」
全く予想通りの反応だな、でいぶはこれだから困る
なんせ退かぬ!媚びぬ!省みぬ!をマイナス面で全開にしてるからなぁ・・・
「ゆっ!うごきがとまったよ!れいむのきょーぐーにかんどうしたんだね!ゆっくりなみだしたら
ゆっくりしないでれいむとれいむのかわいいおちびちゃんにあまあまをもってきてね!」
「もっちぇきちぇね!」
*
o
+ おまけに物事を自分に都合がいいようにしか解釈しないと来た、
取り敢えず持ってた袋にでも入れておくか
「ゆっ!?かわいいれいむをゆっくりしないではなし『ズボッ』」
「おきゃあしゃんをはにゃしぇくしょじ・・・ゆ~!おしょりゃをちょんぢぇりゅみちゃ『ポスッ』」
これでひとまずはいいか、ぬこは・・・もう逃げたみたいだな
「「”#$%&’!!」」
さて、こいつらをどうするか・・・こういう奴等は半可に痛めつけても反省なんてしないし、
あっさり殺した所で自分達を『ひげきのひろいん』だとか思って死んでいく、と、すれば・・・
パチパチパチ・・・
「これで火の準備はよし、と、次は・・・」
ガサゴソ・・・
「ゆぴ~・・・ゆぴ~・・・」
寝てやがるよコイツ・・・まあいいか
ジジジジジ・・・
「ゆぅ~ん・・・ゆっ?ゆっくりおk・・・・・ゆ゛き゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!て゛い゛ふ゛の゛あ゛ん゛よ゛
か゛あ゛つ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」
「反応遅いなオイ」
「は゛か゛な゛し゛し゛ぃ゛は゛ゆ゛っ゛く゛り゛し゛な゛い゛て゛て゛い゛ふ゛を゛は゛な゛せ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」
「うっさい黙れグネグネ動くな気色悪い・・・・そろそろいい塩梅かな?」
トンッ
「ゆ゛き゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛・・・・・ゆっ!れいむのほうがかくうえだってことがわかったんだね!
ゆっくりりかいしたなられいむとれいむのおちびちゃんにあまあまをもってきt・・・・・と゛ほ゛し゛て゛う゛こ゛け゛
な゛い゛の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!?」
「忙しい奴だな・・・っと、こっちもやっとかないとな」
ガサッ
ジジジジジ・・・
「ゆぅ・・・ゆっ?・・・・・ゆ゛き゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」
「こっちはレアに焼けましたっと」
トンッ
「ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!あ゛ん゛よ゛か゛い゛ち゛ゃ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」
「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛ん゛ゆ゛っ゛く゛り゛し゛て゛ね゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!は゛か゛な゛し゛し゛ぃ゛は゛
ゆ゛っ゛く゛り゛し゛な゛い゛て゛し゛ね゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」
後はこいつらを森の方に・・・
ガシッ
「は゛な゛せ゛く゛そ゛し゛し゛「ブンッ!」ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・」
「お゛き゛ゃ゛あ゛ち゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!?」
ガシッ
「ゆっ?おしょりゃをちょんで「ブンッ!」ゆ゛ん゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・」
「せめて無力に無様に死んどけクソ饅頭共・・・って買い物忘れてた、きめぇ丸に怒られちまう・・・」
そうして男は村へと駆けていった・・・・・
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ガサガサガサッ ボスッ
ガサガサッ ポスッ
「ゆぎっ!・・・ゆうぅ・・・ゆっ!おちびちゃんだいじょうぶ!?」
「・・・ゆぅ・・・ゆっ ゆっきゅりだいじょうびゅ!」
「あのじじいこんどあったらしけいけっていだね!」
「おきゃあちゃんぎゃんびゃりぇ~!」
ガサッ
「ゆっ?さっきのぐずなねこたちだね!こどもをわたすきになったんならさっさっとおいていってね!」
「おいちぇいっ「ガブッ」「「ゆっ?」」
「ゆ゛き゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
生焼けの足で這って逃げようとするも当然無意味。
「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛ん゛を゛は゛な゛せ゛く゛そ゛ね゛こ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」
無論猫がそんな言葉を聞くはずも無く・・・
「・・・もっちょゆっきゅ「ガブッ」」
「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」
瞬く間に子でいぶは猫の親子の胃袋に納まった。
「ゆ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛ん゛を゛こ゛ろ゛し゛た゛は゛か゛ね゛こ゛は゛
い゛ま゛す゛く゛し゛ね゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
唐突だが猫には食料を保存する習性がある、勿論この猫も例外ではなく、
カプッ
「は゛な゛せ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」
ズルズルズル・・・
動けない饅頭などに振り解ける力など有る筈も無く、でいぶは岩陰の下に埋められた、
うっかり者の猫だったらしく、頬辺りの一部が見えているが・・・
「ゆ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!こ゛こ゛か゛ら゛た゛せ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
そんな戯れ言など聞くはずも無く、猫親子は再び探索へと出かけていった。
「ゆ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!・・・・・ゆーはー・・・ゆーはー・・・ゆ゛っ!?」
当然だが饅頭なんかが地面に埋まっていれば寄って来る者達も居る訳で・・・・
「ゆぎっ!? かゆいよ!? いたいよ!?いますぐやめないとれいむはおこ・・ゆぎぎぎぎぎ!?」
いまや表に見えていたでいぶの頬は蟻達によって黒く染まっていた。
「ゆぎぎぎぎぎ!がゆいっ!いだいっ!だれがれいむをだずげ・・ゆぎっ!?」
助けなど来るはずも無い。いずれは猫の親子が戻ってくるだろうが、痒みと痛みで苦しみ続け、
存分に甘くなった餡子など食べるに適さず立ち去るだろう。
せめてもの死を与えてくれる雨も、岩が防ぐ。
さらに、このでいぶが半端なサイズなのもでいぶにとっては不幸となった。
自己回復が間に合わずに蟻に中枢餡を喰らわれるほどに小さくも無く、
蟻の牙を防げるほどに頑強で大きくも無かった為だ。
結果、このでいぶは死ぬ事も助かる事も無く、ただ無様に蟻達に食料を供給し続け苦しみ続ける。
いつまでも・・・・・
「ゆ゛き゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」
【おわり】