昔々、とある国では人間とゆっくりの二種類の生物が生活していました。

「ゆっくりしていってね!」

ゆっくりは人間に比べ頭しか無かったり、手がもみあげピコピコしか使えなかったり 
頭が悪すぎたりなど、大きく劣っていたので人間が支配する国の中を、何とか這い回るように生活していました。


「にんげんさんにみつからないように、しずかにあるくよ! 
おちびちゃんたちはしっかりついてきてね! そろーり! そろーり!!」 
「そりょーり! そりょーり!!」 
「しょーろ! しょーろ!!」

うるせえ!!

「ゆびゃぁぁぁぁぁぁ!?」 
「れいむのおちびぢゃんがああああああああああ!!」 
「おにぇーぢゃんがぁぁぁぁぁ!!」


ですがある日、大きな地震がその国を襲い、多くの家が壊れました。

「ゆああああああん! だれかまりさをだずげでね! はやぐだずげでね!? 
がれぎさんはさっさとまりさのうえからどいてね!! 
どかないとゆっくりできなくさせるよ! だれでもいいがらはやぐだずげろおおおおおお!!」


こんな災害に遭っては人間はたまったものではありません。 
一人、また一人と国を離れ、国にはゆっくりだけが残されました。

「ゆう! にんげんさんがいなくなったから、ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!」 
「ゆゆーん!」


皆さんもご存知の通り、ゆっくりは口だけが達者でひ弱な生物ではありますが 
その性欲と繁殖力は異常ともいえるものがありました。

「まりさああああああああとっでもいいいわああああああ!! 
とかいはなあいをうげどっでねえええええええ!!」 
「やべでえええええええええまりさすっぎりじだぐないいいいいいい!!」

「「すっきりー!!」」


こうしてゆっくりは仲間を増やし、人間が去った国に自らの国を作り上げたのです。

「ここはれいむのおうちだよ! ゆっくりしていってね!」 
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ゆっきゅりちていっちぇね」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

産みすぎだボケ!!

「おちびぢゃんだちがああああああああ!?」



ゆっくりたちは人間が捨てて行った持ち物を利用しながら、楽しく暮らしました。

「ゆっ! おもしろそうなものがあるよ! これはまりさのたからものにするよ!」 
「むきゅー、それはねずみとりといって、うえにのってあそぶためのおもちゃなのよ」 
「ぱちゅりーはかしこいね!」

バチン!

「「「ゆびゃああああああああああ」」」


「てぃっしゅさんはふわふわでゆっくりできるね!」 
「これでおうちをつくろうね!」


「「どおぢでかぜさんてっしゅさんをもっでいっぢゃうのおおおおおお!? おうぢがああああああ!!」」


そんなゆっくりの国ができて数年後、周辺の国を大変な旱魃が襲いました。

「たいようさんゆっくりしてね! ゆっくりしないとれいむおこるよ!」 
「ゆっくりさせないたいようさんはしねええええええ!!」 
「じめんざんがあづぐでおちびじゃんがしんじゃっだよおおおおおお!!」


幸い、ゆっくりたちの国には大きな湖があったため難を逃れましたが 
近隣の国の人々が湖へ殺到しました。

中でも特に水を欲しがっていたのは、東に暮らすゆっくりであるゆうかの国の人々でした。 
なぜなら、ゆうかの国の人たちは農業を生業としており、水が無ければたちまち国が滅びてしまうのです。 
ゆっくりの国に水があると知ったゆうかたちは、水を求めてなだれ込みました。

「みずがないとおはなさんがしんじゃうわ…!」 
「みずうみにいってちょっくらみずをもってくるべさ」 
「わかるわー」

ドズン! ドン! パン! バズン!

「ゆうかとのうかりんとなんかみみついたへんなゆっくりがせめてきたよおおおおおお!!」 
「だずげでえええええええ!!」 
「ゆっぐりじだいいいいいいいいい!!」


あまりにも多くの、水を求めるゆうか達に蹂躙されたゆっくりの国の一夜にして瓦礫と化してしまいました。

「ゆ…ゆべ…」 
「どうぢでごんなごどに…」 
「おがーじゃぁぁぁぁん! どきょにゃのぉぉぉぉ!?」 
「もっどゆっぐりじだがっ…」


旱魃が悪いとはいえ、こんなに国を荒らされてはゆっくりたちもたまったものではありません。 
彼らは対策会議を開くことにしました。

「まりさはもっとあまあまがほしいよ!」 
「れいむをゆっくりさせるのがどれいのやくめでしょ? わからないの? ばかなの?」 
「んほおおおおおおおすっきりぃぃぃ!」 
「ゆー! ゆー!」 
「つむり死ね」


喧々諤々の会議の末、ゆうかの国に使者を立てることで決着しました。

「ゆっ! うんうんしたくなってきちゃったよ!」 
「ここでうんうんしゅるよ!」

「「すーぱうんうんたーいむ! ちゅきりー!」」

「…このれいむたちでだいじょうぶかしら ふあんだわ、むきゅー」


二匹の使者はゆうかの国に着くと、国王に事情を話しました。

「こくおうのゆうかにゃんよ、わかるわー」

「ゆっ! はなしをするなられいみゅたちにあまあまちょうだいね!」 
「あまあまよこしぇこのくりちゃー!」

事情を理解した国王は緊急事態だったとはいえ、自分たちがしたことを謝罪しました。

「それはさいなんだったわね、わかるわー 
こんごはそういうことがないようにするからわかってほしいわー」

「ぷんぷん! もうこんなことにどとしにゃいでね! わかったらあまあまよこしぇ!」 
「ゆっ ゆっくりりかいしてくれたらいいよ! そしたらこんどはれいみゅたちが 
なにかあったときにたしゅけにいくよ!」


こうして、問題は一件落着しました。 
助け合うというゆっくりの国の提案はゆうかにゃんは話半分程度に受け取っておきました。




…ところが更に数年後。 
国をさすらう人間の一団がゆっくりの国を襲いました。

「ゆうかとべろちゅっちゅしたいよ!」 
「ゆうかわあき来ないかな!」 
「ひゃっほうゆうかにゃんゲットだぜええええ!!」 
「ゆーどろ種マジ可愛い」


皆さんもご存知の通り、ゆっくりは人間の好事家の間で珍重されており 
中には大金をはたいてでも彼らをペットにしたり嫁にしたがる人間もいます。 
金バッジ付き躾け済みとか胴付き希少種とかショップで数十万円で売られる事もあります。 
タサカ製とかも一部に人気だったりします。 
ゆうかの国の人たちはそんな人間の餌食となってしまったのです。

「ヒャッハー! 虐待だあ!(性的な意味で)」

「わからにゃいわー!!」 
「たすけてぇぇぇぇぇ!!」


ゆうかたちは必死で抵抗しましたが、元来胴付きでさえも身体能力で劣るゆっくり。 
人間たちに次々と捕まってしまいました。 
何とか人間たちの手から逃れ、農具小屋に立てこもったゆうかたちは 
会議に入ると、窮地を打開する方法を探しました。

そのような中、数年前のれいむたちとの一件を思い出したゆうかにゃんがいました。

「…そういえば、そんなとりきめをしたことがあったきがするわー」

はっきり言って、あまり信用するに値しない口約束でしたが、とりあえずやってみようと 
ゆっくりたちの国に使者を立てることにしました。

「というわけでわたくしがいってきますわん」 
「さくやわんにまかせたわ」 
「てんどんは!? ねえてんどんは!? どうして!? ほうちぷれいなの!?」 
「てんどんはつくられたばっかりできゃらがイマイチよくわからないわー」 
「ゆがーん! でもはぁはぁ!!」


そして使者が旅立って数日後、砦にも人間たちが攻め込んできました。 
ゆうかたちは必死で抵抗しましたが、何日待っても援軍は現れず状況は悪化するばかりです。 
農具小屋に最後まで立て篭もっていたゆうかたちも、残らず人間に捕まってしまいました。

「わたしたちにんげんにうりとばされて、ゆうかのエロ画像くださいとかいわれてしまうのね…」 
「そんなことくらいで済めばましな方だっぺよ はやくパンツを脱がした絵を描くんだ!とか 
いいぞもっとやれ!とかまでされてしまうっぺ」 
「そもそも基本種ゲスデフォ無能でいぶなんかにきたいしたのがまちがいなのよ、わかるわー」


だが、その時です! 西の方角から何者かが現れました。

「ゆっ! ゆっくりえんぐんにきたよ!」 
「まりささまにまかせればにんげんなんて ぎったぎたにやっつけてやるのぜ!」 
「すっきりんぐあーつのしんずいをみせてあげるわ!」


応援に来た数万のゆっくり達の大群は人間に襲い掛かり


「ヒャッハー! 汚物は消毒だあ!!」 
「「「「「「「「「「「ゆぎゃあああああああああああああああ!!」」」」」」」」」」


一瞬で蹴散らされました。




そりゃあ、捕食種のゆうかや猟銃を持ったのうかりんか混合種で胴付きの最大人気急上昇中の 
ゆうかにゃんに国を荒らされてしまう程度の通常種の力なんて、何万匹いようとそんなものです。 
そもそもSSに書かれる時点でもうお約束みたいなものなのです。

こうして、ゆっくりたちを全滅した人間たちはゆうかやのうかりんやゆうかにゃんや 
その他の好きな希少種をそれぞれ持ち帰って嫁にし、ゆうかたちは可愛がられて幸せなゆん生を送りました。

「…めでたしめでたしなのだわー」

「どおじででいぶだちだけごおなるのおおおおおお!? なっどくいがないでじょおおおおお!! 
ばがなの!? じぬの!?」

【おわり】

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挿絵:くらっかーあき