ゆっくりの巣には色々なパターンがある 

ポピュラーな木の根元に作る 
横穴を開けて作る 
他の動物が居なくなった巣穴を使う 
草むらを利用する 


等、たくさんのパターンが発見されている 
しかし、ゆっくりの巣作りは、餡子脳に蓄えられた親の遺伝餡子からのデータや自慢話で聞かされた口伝ばかり 
経験を糧とする賢い固体や群れでの教育などほんの一握り 
ほとんどのゆっくりの巣作りは、その拙い技術と技能と、ゆっくりの性格故ので失敗に終わる 

今回はその一例 




この木の根元に穴を開け、根っこをかじり巣を作っているのは、れいむとまりさの夫婦 

「ゆっ、ゆっ、ゆっくり巣を作るよ!」 

「まりさがんばってね!」 

まだ巣作りを初めたばかりなのか、巣は成体であるまりさの、4分の1程度しか入れないほどの大きさだった 
それから数日たって 

「ゆっへ・・・ゆっへ・・・・・・そろそろ疲れたからゆっくり休憩するよ!」 

穴掘りに向いてないゆっくりの体では、巣作りに時間がかかる 
巣の今のサイズは、独身ゆっくりがすごす程度の大きさの 
夫婦で過ごすには少し狭く、子供ができたら溢れる程度の大きさだった 

「何行ってるの! ゆっくりしてないで巣作りか狩りにいってね!」 

穴掘り作業に疲れ、休憩中のまりさに、れいむは罵声を浴びせる 
夫の仕事 
結婚してからはというと、そう言って完全にパラサイトと化していた 

「まりさは疲れてるんだよ、ゆっくり理解してね」 

「バカなの? 死ぬの? れいむを外に追い出して、れみりゃに食べさせる気なの!?」 

「そんなわけないでしょ!」 

「なら早くお家を作ってね! れいむは野宿なんてしたくないよ!」 

れいむは、まりさが狩りに行っている間は巣でゴロゴロとゆっくりし 
食事中、就寝、妻と言う立場を利用して、言葉巧みに家の中にいた 
外に居るのは、まりさが穴掘りをしている時ぐらいだ 

「それなら、まりさがお家を作ってる間に、れいむは狩りに行ってね。そうすればゆっくりできるよ」 

「何言ってるの! 狩りなんて行って、綺麗なれいむがケガしたらどうするの!?」 

「ゆ・・・じゃあお家つくりを・・・」 

「綺麗なれいむを、埃まみれにしたいの!? 汚いれいむを、まりさは好きになったの!?」 

「ゆぅ・・・わかったよ狩にいくよ・・・」 

綺麗なれいむ 
そう自分を褒め称えているが、別段、美しいわけではない 
リボンはボロボロ、足は山道を歩き傷だらけ、髪もボサボサ 
野生のゆっくりなら、ごく普通のゆっくりの姿だ 

そのうえ、このれいむは綺麗な花や木の実は見境なく食べる 
毒持ちの野草の多さは、かなりの数にのぼる 
れいむは、何度も毒草を食べて、その都度、のたうち回るため肌の状態もよくない 

それでも、まりさはれいむの言葉に従う 
夫となったゆっくりにとって、妻の美しさは最大のステータスだ 
美しいゆっくりを妻に、それだけで周りからは絶賛の嵐 
その妻が汚れるぐらいなら、そう言い聞かせ、まりさは狩りに行き、帰ったら巣作りに励む 

それからさらに数週間後 

「れいむのお家がゆっくり完成したよ」 

「そうだね・・・」 

夫婦となってからどれだけすぎただろう 
毎日、食っては寝るを繰り返したれいむは意気揚々 
毎日、狩りに行っては巣作りをし、外で寝かされてれみりゃの恐怖を繰り返したまりさは満身創痍 
根をかじった歯はボロボロ 
2人分の食事を取ってきた足はボロボロ 
穴掘り作業で自慢の髪と帽子はボロボロ 
しかし、れいむの寄生っぷりは止まることはない 

自分がゆっくりするために 

「まりさ・・・」 

すりすり 

「ゆゆ!? なにするのれいむ!?」 

「もう・・・子作りに決まってるでしょ」 

ぬるぬる 

「やべでね! まりさは疲れてるんだよ! すっきりする気分じゃないよ!」 

「んもう! ツンデレなんだからぁ!」 

ぬちゃぬちゃ 

「や、やべでね!? せめてれいむが・・・」 

「んほおおおお!!! まりさのまむまむさいこうよおおおおおおおお!!!」 

すっきりー 

まりさの頬に付くのは、れいむの愛汁のみ 
まりさは、全く高揚することも無く妊娠させられた 




それから何日たっただろうか 
まりさは、森の中をずりずりと這いずり歩いていた 

「なんで・・・なんで・・・まりさ妊娠してるのに・・・」 

まりさの妊娠は、胎生型だった 
普段は妊娠した方が家で子を大事にし、伴侶が狩りをする 

しかし、まりさはお腹の中に宿る命を気遣いながら、愛する妻のために狩りをする 

『れいむ、まりさは妊娠しちゃったから狩りに行ってね』 

『綺麗なれいむに狩りをさせる気なの? ばかなの? しぬの? れいむの夫なら妊娠しても狩りにいけるはずだか、らゆっくりがんばってね!』 

妊娠した次の日に、れいむから言われた言葉だった 




毎日、毎日、まりさは狩り続けた 
変わってほしいと、れいむに懇願したが体当たりをされた 
妊娠してる、そう反論しても帰ってくる言葉は1つ 

『綺麗なれいむとどっちが大事なの!』 

まりさは、完全にゆっくりできないでいた 
その事さえわからなくなるほどに 

そんな最悪の状態の中、まりさは出産を迎えることになった 

「ゆゆ~? 雨さんなんだね! ゆっくりしてないで、まりさは入り口をふさいでね!」 

「無理だよ・・・生まれそうなんだよ・・・」 

人間で言う陣痛の苦痛が、まりさに襲う 

「ゆぎぎぎぎ!!!!!」 

歯を食いしばり、子を生み出そうとする、まりさの前に、れいむは立った 
赤ちゃんが飛び出た衝撃で、ケガをしないかという心配ではない 
自分が一番早くゆっくりするためだ 

「ゆゆ~ん、れいむの可愛い赤ちゃん生まれてね!」 

「ゆぎぎぎぎぎ!! れいむ! 赤ちゃんしっかり受け止めてね!」 

「ゆふぅ~ん、一緒にゆっくりしようね!」 

我が子に会うため、れいむが、まりさのまむまむに顔を近づけたときだった 

ぶりゅ、ぶびびびびびびび!!!!! 

「ゆ、ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああああああああ!?」 

れいむは、勢いよく噴出した何かに仰天した 
噴出したモノをよくみると、黒や赤や肌色の残骸が混ざっている 
それは、グチャグチャになった赤ん坊だった 

「ゆぎゃああああああ、ぎだないいいいい!!! ばでぃざ、どうにがじろおおお!!!!」 

「・・・・・・」 

まりさは、すでに事切れていた 
結婚してからこき使われ、妊娠したにも関わらず狩をさせられ・・・ 
そして、その狩りをするため歩き回ったせいで、皮の柔らかいお腹の赤ちゃんはごらんの有様 
まりさの命を終わらせるのは十分すぎるものだった 

「なにじでるのおお!!! だずげろっで、ゆぁあ!? つめたいぃ!?」 

いつのまにか、巣の中は浸水していた 
極度の疲労の中で作られた家は脆く、雑な作りになった家に耐水性は皆無だった 

「ぐるなぁ!! ゆっくりできない水はぐるなぁ!!!!!」 

水に漬かったとはいえ、直接、雨に当たっているわけではない 
徐々に体がふやけ、餡子が少しづつ流れ出し 
体は動かなくなり 
声がでなくなり 
目が見えなくなっても 
れいむは、ゆっくり故に死ねなかった 

れいむが息をひきとったのは、雨水のせいで土が運ばれ、巣穴が完全に埋まった後だった 

【おわり】

========あとがき============
前置きの意味なんてありません 
ゲスをださないと気がすまないです 
マジメなゆっくり(家族)が崩壊もそろそろ書いて見たいなぁ 

オチまで考えてなかったんだねー 
オチがヘタなんだねー 
うんうんわかるよー