『ゆ・・・今日はゆっくりできるかな・・・』 

木漏れ日の差す森の広場へと、おずおずと不安そうに現れた巨大なゆっくり、ドスまりさ。 
隣には側近のゆっくりぱちゅりーが付き添っている。 


「むきゅ・・・どす、あまりおもいつめないでね。むれのかんりにさしつかえるわ」 
『わかってるよ・・・でも・・・』 
「そのこたちも、きっとはなせばわかってくれるわ。どすはゆっくりいきぬきしてね」 

ドスまりさは、森に住むゆっくりの群れを統べる存在である。 
小さなゆっくり達の群れと接するには、細々とした地形を行き来したり、繊細な力加減が求められ、 
巨体を誇るドスまりさにとっては息が詰まる生活となる。 
だから月に一、二度、こうして広場に出てきてリラックスする必要があるのだ。 
しかし、ここ最近は…… 

「どすをみつけたよ!!」 
「ゆゆっ!かくごしてね!!」 
「ちーんぽ!!!」 
『ま、また来たよぉぉぉぉぉ!!』 

群れとは反対側からやって来た三匹のゆっくり…… 
れいむ、まりさ、みょんが、敵意をむき出しにしてドスへと飛び掛ってくる。 
側近のぱちゅりーがドスを庇うかのようにさっと前へ出る。 

「むきゅー!や、やめてねあなたたち!ゆっくりできないわ!!」 
『ぱ、ぱちゅりー!危ないよ!!』 
「どす、ここはぱちゅにまかせてね!!」 
「ゆゆっ、またぱちゅりーがいるよ!!」 
「なにをしてくるかわからないよ!みょん、はやくやっつけてね!!」 
「わかったちーんぽ!!」 

ゆっくりみょんが素早い動きで突進し、口に加えた細長い石をぱちゅりーの瞳に突き立てる。 

「む・・・むきゅっ・・・!」 
「ちーーーーんぽ!!」 

そのままズバッと右側へ石を引いて眼窩を押し広げ、ぱちゅりーの顔を引き裂き、半壊させる。 
大きな傷口からは、みんなをゆっくりさせるための知識の詰まったクリームがデロデロと溢れ出す。 
丸々としていた身体は、腐ったトマトのように無残に潰れていった。 

『ああああああああ!!ぱちゅりいぃぃぃぃぃぃ!!』 
「のこってるのはどすだけだよ!!きょうこそやっつけようね!!」 

ドスは無念の叫びを上げる。今回こそは絶対に死なせまいと思っていたのに。 
これで側近のぱちゅりーが殺されるのは四度目だ。また新しいぱちゅりーを群れから選出せねば…… 
しかしみょん如きに遅れを取るとは。敵の動きの早さもキレも、前回より確実にアップしている。 

『み、みんなやめてね!!みんながドスに勝つなんてできっこないよ!! 
 そんなことやめてみんなでゆっくりしようね!!ゆっくりだよ!!』 
「そんなことやってみないとわからないよ!!」 
「どすをたおしてからみんなでいっぱいゆっくりするよ!!」 
「かくごしろちーーーんぽ!!」 
『そんなぁぁぁぁぁ!!やめてねえぇぇぇぇぇ!!』 

この子達は、きっと何かを誤解しているだけなんだ。本当はみんなゆっくり出来る子達なんだ。 
そう信じて、ドスは何度も説得を試みているが、もう何ヶ月もこのような襲撃が続いている。 
だがゆっくりの守護者であるドスが、か弱いゆっくり達を殺すなんてとてもじゃないが出来ない。 
無論、森の動物や人間にだって滅多に負けっこないドスまりさのこと、 
通常のゆっくりが多少武器を持とうが痛くも痒くもない。だからいつも、甘んじて攻撃を受け続けている。 
だが肉体的なダメージは無くとも、共に生きる仲間であるはずのゆっくりから憎まれ、 
攻撃され続けることは、確実にドスの心を削っていった。 

『そ、そうだ・・・みんな、ゆっくりしていってね!』 

ドスは何かを閃いたような顔になると、特殊な粒子を周囲に展開させる。 
ドスお得意の「ゆっくりオーラ」だ。この麻薬性のゆっくり感を目当てにドスを慕うゆっくりも多い。 
前回襲撃された時は距離を取って戦いを挑まれたので、オーラが通用しなかった。 
しかし今回は、オーラの射程まで踏み込まれている。ここで使わない手は無い。 

「ちーーんぽ!!」 
「ゆゆっ!そんなのきかないよ!!」 
「あぶなかったよ!」 
『な、なんでええぇぇぇぇぇ!?ゆっくりしてよおぉぉぉぉぉ!!』 

れいむ達は、奥歯に一味唐辛子を仕込んでいた。 
オーラを発散された時にこれを噛み締めることで、自らをゆっくり出来なくする。 
こうすることで陶酔状態から脱出し、我を保つことが出来る。 
本来ゆっくりが唐辛子などを食べれば激痛に苦しみ悶えることになるが、この使用法ならば、 
ゆっくりオーラによってその苦痛が緩和され、ちょうどいい均衡状態を保つという結果になるのだ。 

「ゆゆっ!れいむはどすを『かくらん』するよ!!」 

小柄なれいむはゆっくりちぇんを親に持ち、『体の風』が高い。 
細く尖った、針のような草を口にくわえ、俊敏な動きでドスまりさの周りを跳ね回る。 
ドスの弱点は小回りが利かないこと。これだけは通常種のゆっくりに劣る部分だ。 
そこを研究したれいむは、ドスの側面や背後からチクチクと針による攻撃を続け、 
ドスの集中力を殺ぐ役割を担っていた。 

『やめてね!ちょっと痒いけど、全然痛くないよ!そんなのいくらやってもドスは倒せないよ!!』 
「うるさいよ!なにもやりかえさないなんてどすはよわいの?ばかなの?」 
『ゆ、ゆゆぅ・・・!』 

そうしている隙に、まりさが帽子から何かを取り出し、みょんの石剣の先に塗りつけている。 

「できたよ!とってもあぶないから、おくちにはいらないようにきをつけてね!!」 
「わかったちーんぽ!!」 

れいむを目で追っておろおろしているドスに向かって、みょんは正面から突っ込む。 
ドスは卓越した視野を持つが、巨体故に自分の真下を見ることは難しい。これもみょんは計算済みだ。 
そして瞬く間にドスの身体を駆け上がり……石の刃で、ドスの巨大な瞳を切り裂いた。 

『っっっっっーーー!!ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁ!!』 
「ち、ちーーーーーんぽ!!!」 
「やったよみょん!!きいてるよ!!」 

まりさがみょんの剣に塗布したのは、辛子である。 
辛子を塗った刃物で目を傷つけられれば、どんな動物でも激痛にもだえ苦しむだろう。 
ましてや、辛いものを苦手とするゆっくりであれば尚更である。 
戦果を挙げ、勝ち誇ったようにドスの身体から飛び降りて着地したみょんだったが…… 

『いだい!!!いだいよぉぉぉぉおぉぉ!!ドスのおめめがぁぁぁぁぁぁぁ!!』 
「ゆ、ゆぎゃっ」 
「ぺにすっ!?」 

ドスは激痛に我を忘れ、滂沱の涙を流しながらジタジタと暴れ始める。 
それに巻き込まれ、ドスの周りに居たれいむは潰され、みょんも身体の半分を轢かれて深手を負ってしまった。 

「あ、ああああああああ!!れいむぅぅうぅぅ!!みょんんんんんん!!」 

一人離れた所にいたまりさは、まだ息のあるみょんに泣きながら駆け寄ろうとする。 

「き、きちゃだめだみょん・・・」 
「!? みょん!?ふつうにしゃべれるの!?」 
「いまはまだどすをたおせないみょん・・・ここでまりさまでやられたら、 
 だれがあかちゃんたちをそだてるんだみょん・・・?」 
「ゆゆっ!あ、あかちゃん・・・」 
「あとはまりさとあかちゃんたちにたくすみょん・・・ま、まりさ・・・ 
 みょんのしかばねを・・・こえていっ・・・ま゛らっ」 

駄々っ子のように出鱈目に跳ね回るドスの底面に潰され、みょんはホワイトチョコの染みになった。 
潰された時に身体から飛び出したチョコの圧力で、石の剣がまりさの足下まで吹っ飛ばされてくる。 

「れいむ・・・みょん・・・ごべんね・・・・ごべんねええええええ!!」 

形見となってしまった石剣を拾い上げ、発狂するドスを後に、まりさは敗走した。 
その後……一時間ほどしてようやく落ち着きを取り戻したドスは、 
自分の底部にひんやりとした餡子の感触があることに気付き、また涙を流した。 

『どうして・・・どうしてゆっくりしてくれないの・・・ 
 みんなでゆっくりしようね・・・ゆっくり・・・しようね・・・』 



まりさの帰還から、遡ること数ヶ月前。 
俺が昔ハマっていたゲームが、データ販売で復刻して大人気という噂を聞いた。 
そのビッグウェーブにあやかろうと、押入れから現物を引っ張り出してきて再び遊んだところ、 
これがまた面白かった。なので、近所のゆっくりと一緒にゲーム内容を実演してみようと思った。 

とりあえず町外れの森に住む群れから、子れいむを一匹持ってきた。 
巣穴らしき窪みの近くで日向ぼっこしていた所を、上から木箱を被せることで捕獲したのだ。 
数匹の家族らしきゆっくりが「れいむをだしてあげてね!」等と言いながら付き纏って来たので、 
ちゃんと巣穴へと送り返し、そこをそのままお墓にして供養してあげました。 

木箱を開けてみると、れいむは中ですやすやと寝息を立てていた。 
暗いしやる事もなく、突然さらわれてパニックになった疲れが出たのだろう。 
箱の蓋を開け、眠ったままの子れいむを床にころんと転がす。 
ちょちょいと準備を済ませると、なるべく重々しく声をかける。なんせ今回、俺は神様役だからね。 

「ゆぅ・・・・すやすや・・・・おかーさん・・・・・」 
「目覚めなさい……ゆっくりれいむよ……勇者の血を引く子よ……」 
「おかーさんのほっぺたあったかいよ・・・ゆぴー・・・・」 
「起きろボケ饅頭ッ!」 
「ゆっ!!?」 

お、起きたか。 
子れいむはパチッと目を開き、不安そうにあたりをキョロキョロと見回している。 
この大きさじゃあ、生まれて半月かそこらってところだろう。 
まだ人間も、人間の文化も見たことがなかったのかも知れないな。 
やがてれいむは俺に向き直り、慌てた風に口を開く。 

「ゆゆ!おにーさんはだれ!?」 
「俺かい? 俺は神様だよ」 
「ゆ・・・かみさまってなあに?」 

おいおい、ゆっくりのくせに哲学の問題かよ。生意気な。 
言われてみれば、俺も神だの仏だのについてちゃんと考えたことはないんだけどね。 
まあゆっくりの質問にマジメに答えた所で利益は無いので、適当に言いくるめておく。 

「神様ってのはねー、お前らより全然強くて、お前らの生活や命なんかどうにでも出来るぐらい偉~い存在のことだよ」 
「ゆゆ!?ほんとなの!?」 
「ホントホント。その証拠に、お前のいた森からこの家まであっという間に移動して来ただろ? 
 つまりお前らのいる場所すらも、俺がその気になれば自由自在というわけだよ」 
「ゆゆ・・・・ゆっくりわかったよ」 

3割ぐらいは合ってるだろう。 
れいむは神様について理解したようだが、友好的とは思えない自己紹介を受けて居心地が悪そうだ。 

「どうしてれいむがかみさまのところにいるのかゆっくりおしえてね」 
「うむ。実はそんな強い神様でも手を焼くほどの敵がいるのだ」 

えーっと、敵役は何にしようかな。まさか本物の鬼に付き合ってもらうわけにもいかないしね。 
かと言って人様に迷惑はかけられないし……そうだ、ドスまりさでいいや。 
ウゼーしな、あのデカブツ。ゆっくりを虐め殺してた子供が怪我させられたって話もあるし、体のいい悪党だ。 

「その名はドスまりさだ」 
「ゆっ!どすまりさならしってるよ!とってもおおきくてやさしいんだよ!いちばんゆっくりしてるよ! 
 かみさまはどすとけんかしてるの?そんなのゆっくりできないよ!!」 
「俺が? いや、むしろドスと喧嘩してるのはお前らだよ」 
「ゆゆ?なにいってるの?どすはみんなをゆっくりさせてくれるよ!けんかなんてしないよ!!」 

でしょうね。 
でもだからこそ争うっていうのが、ストーリーとして面白くなるわけで。 

「うむ……実はそれこそが奴の恐ろしい策略なのだ。 
 実はドスは、お前たちに呪いをかけたんだ。一つは短命の呪い」 
「ゆ・・・?たんめいってなに?」 
「要するに、すぐに死んじゃうってことだ。 
 ドスぐらい大きくなるためには、沢山の時間をゆっくり過ごさないといけないだろ? 
 だからその時間分の寿命をみんなから奪っているんだよ。自分が長生きするためにね」 
「ゆゆ!?うそだよ!!どすはやさしいんだよ!そんなことしないよ!!」 
「お前がそう思ってしまうのも無理はない……そのためにドスはみんなをゆっくりさせ、 
 自分を疑う者が出ないように仕向けているんだからね。『優しいドスはそんなことしない』…… 
 そんなお人好し達のおかげで、自分はその何倍もゆっくり出来るってわけさ。 
 現にお前の知り合いで、ドスまりさの大きさの半分ほどにも達するほど長生き出来た奴がいるか?」 
「ゆ・・・いないよ。おおきいのはどすまりさだけだよ・・・」 
「それこそが何よりの証拠! ドスがゆっくりしてるから大きくなれたんなら、 
 ドスにゆっくりさせてもらってる他のみんなも同じぐらい大きくなるはずだろ? 
 でも現実は……ドスは結局、みんなを自分以上にゆっくりさせるつもりなんて、最初から無いのさ」 
「ゆゆ・・・ゆゆゆ・・・・・」 

最初は信じられないという目で俺に抗議していたれいむの表情が、 
徐々に疑念に揺らいでいく。ゆっくりを騙すのって楽しいね! 

「とにかくドスがいる限り、お前らは二年……いや、一年半ほどで死ぬ」 
「ゆ・・・?いちねんはんってどれくらい?」 
「んー、まああっという間かな」 

俺がグータラ食っちゃ寝してたらいつの間にか過ぎてるぐらいにはね。トホホ。 

「ぞんなのやだよおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 

泣き叫ぶれいむ。今の説明で伝わったのかよ。 
ちなみにゆっくりの寿命が一年半ぐらいっていうのは大体本当だ。 
丁寧に飼育すれば、四、五年ぐらいはもつらしいが……愛好家でもそこまでやる奴は少ない。 
平均寿命は二年程度と言われるが、野生では事故やら災害やらでそれすら全う出来ない個体がほとんどだろう。 
だからこそ季節の、特に冬の過ごし方を心得た個体は群れの中でも非常に貴重とされる。らしい。 
ま、そんなことは今はどうでもいい。 

「嫌だろ!? みんな嫌だよ! でもドスを倒そうという気持ちがお前に起きない限り、 
 みんなずっと我慢するしかないんだ! 毎日ゆっくりできてるフリをしながらな! 
 そんなみんなを助け出し、本当のゆっくりを勝ち取りたいと思うなら、立て! 立つんだ勇者~~!!」 
「ゆ・・・・ゆわあああぁぁぁん!!むりだよおぉぉぉぉぉぉ!! 
 れいぶがどすにかてるわげないよおぉぉぉぉぉ!!」 

おっ、一応戦わなきゃいけないという主旨は理解してもらえたようだ。 
ここからが肝心なところである。 

「だからって何もしないで諦めるのか? 別にれいむ自身がドスを倒す必要はないんだ! 
 れいむの餡を引く新たな勇者を産み、育てれば良い! れいむのあかちゃんがドスを倒すんだ!」 
「ゆっ・・・れいむのあかちゃん・・・・?」 
「そうさ。れいむがいっぱいゆっくりすれば、とてもゆっくりした赤ちゃんが生まれるだろ? 
 更にその赤ちゃんをゆっくりさせれば、その赤ちゃんはもっともっとゆっくりした赤ちゃんを生む。 
 それを何度も繰り返していけば、いつかはドスにも勝てる赤ちゃんが生まれるんじゃあないか?」 
「ゆゆ・・・!ゆっくりりかいしたよ!!れいむはがんばってあかちゃんをゆっくりさせるよ!!」 
「ところが残念、ここで第二の呪いオープン! 種絶の呪い! れいむは赤ちゃんを作ることが出来ない!」 
「なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 

またも泣き叫ぶれいむ。忙しい奴だ。 
ま、表情の変化一つにものんびり割いている時間は無いのだろう。なにせ短命の呪いですしね。 

「勇者として目覚めるお前を警戒して、ドスがかけたもう一つの呪いなんだ。 
 お前が大好きなまりさやありすとどんなにすっきりしても、絶対に赤ちゃんが生まれることは無い」 
「ゆぐっ・・・ぞんな・・・れいむの・・・・れいむのあかちゃん・・・・・!! 
 れいむは・・・おかーさんみたいになりたかっだのに・・・・!!」 

せっかく子育てへの熱意が燃え始めたのに、幻と消えてしまった赤ちゃんにれいむは涙する。 
特にれいむ種は母性本能が強いから、赤ちゃんを産めないというのは生きる意味を奪われたに等しい苦しみだろう。 

「どうだい、これでもドスとゆっくりしたいかい?」 
「ゆぐっ・・・ゆっくりしたくないよ!どすはぜったいゆるせないよ!!」 
「よく言った! 実は一つだけ赤ちゃんを作る方法があるんだ。それは神様とすっきりすることだよ」 
「ゆっ・・・?ゆゆゆ・・・・!?」 

ドスまりさが、というか俺がれいむにかけた種絶の呪いのタネはこうだ。 
ゆっくり同士は頬を擦り付けあって交尾し、オーガズムに達する瞬間にお互いの餡子種、 
動物でいう精子に相当するものを体表から放出し、皮を通してやり取りする。 
餡子種が皮に染み込んで体内の餡子に達した瞬間、ゆっくりはにんっしんっするのである。 
俺はれいむが寝ている間にれいむの全身に、オイルマッサージのように丹念に、ゆっくり用殺精剤を塗りこんでおいた。 
これによって餡子種はれいむの皮を透過することなく死滅し、れいむはにんっしんっすることが無くなる。 
ちなみに殺精剤は加工所製であり、その耐久度、信頼度共に五つ星級である。 
加工所ってなんかアン○レラ社みたいになってるよね。 
ま、それはともかく。 
要は皮を通さなければ良いのだ。体内に直接餡子種を注射してやれば、れいむは問題なくにんっしんっする。 
つまりはその注射を打つ行為こそが、俺たちの交神の儀式ってわけだね。 

「うそだよ!かみさまとすっきりしてもあかちゃんはできないよ!」 
「やれば解る。やれば出来る」 
「ゆゆ!やめてね!れいむすっきりしたくないよ!!おかーさんがこどもはすっきりしちゃだめっていってたよ!!」 

手で掴むと、れいむは恥ずかしそうに身を捩って抵抗する。 
まだ小さいとはいえ、好きな相手以外とすっきりはしたくないという貞操観念はあるらしい。 
饅頭がいちいち恥らうなよ、気持ち悪い。 
しかし右手の上で激しく揺すってやると、次第に顔は真っ赤に染まっていき、息は荒く、 
口からは涎という汚い表情が出来上がっていった。 

「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆゆゆゆ!!!」 
「お? ええのか? ええのんか?」 
「れいむむっすっすっきりするよっれいむっ・・・・すっきりーーーー!!」 

絶頂に達すると、つい先ごろまでとは打って変わって爽やかな笑顔を見せ付けてくる。 
と同時に左手を後ろに回し、あらかじめ用意していた極小の注射器で餡子種を注入! 
すっきりの絶頂時は快楽に感覚を支配されているので、針で刺された程度の痛みなら感じないらしい。 
ちなみに餡子種は市販品。まだれいむの体も小さいので無理をさせないよう、まりさ種赤ちゃん一匹コースである。 

「ゆゆ・・・すっきりしちゃったよ・・・」 
「ほられいむ、頭のあたりがむずむずしてこないかい?」 
「ゆ・・・・?ほんとだよ!な、なにかでてくるよ!!」 

見る見るうちにれいむの頭から茎が伸び、先端から一粒の果実が垂れ下がった。 
しばらく観察しているとぷくぷくと膨らみ、それらしき形を形成して来る。 
綿のような金髪に、黒いとんがり帽子……赤ちゃんまりさだ。お母さんの餡子を吸い上げながら、気持ち良さそうに眠っている。 

「ゆゆゆ!!ほんとにあかちゃんができちゃったよ!!なんでえええええぇぇぇ!!!」 
「ほら言ったろう、神様とすっきりしないとれいむは赤ちゃん産めないんだよ」 
「ゆぅぅぅぅぅぅ!!ぞんなのいやだよぉおぉぉ!!れいむはまりさとあかちゃんつくりだがったのにぃぃぃぃ!!」 
「何が嫌なんだ? ほぅら、神様とれいむの赤ちゃん可愛いだろう?」 
「ゆ・・・」 

異種交配のおぞましさに身を震わせていたれいむだったが、自らの頭に実った赤ちゃんを見ていると、 
そんな興奮も次第に和らいできたようだ。やはりれいむ種にとって、子の可愛さに勝るものは無い。 

「ゆゆ・・・あかちゃんはかわいくてゆっくりしてるよ。どんなあかちゃんでもれいむのあかちゃんだよ。 
 れいむはがんばってゆっくりそだてるよ!」 
「ようし、その意気だ! お前は立派なお母さんだぞ!」 
「ゆ!そういえばれいむのおかあさんとおねえちゃんたちは?」 
「ああ、ドスまりさに始末されてたよ」 
「ゆがーん!!」 

さて、そんなこんなで俺達の戦いが始まった。目指すは打倒ドスまりさだ。 
漫然とゆっくりを飼育するなど絶対に御免だが、一応の目標(到底達成出来ないとはいえ)があれば俄然やる気が出る。 
これからは訓練と称して庭の雑草を片付けさせたり、おかしな薬を打って遊んだりしてみよう。 
また近所のゆっくりを誘拐して来て、討伐隊選考試合と銘打って殺し合わせるのも良いかもしれないな。 
ちぇん、みょん、ぱちゅりーなどの餡子種を揃えて、色々な職業を揃えるのも楽しそうだ。 
とにかく偉大なる挑戦はこれからだ! ゆっくりの屍を踏み越えて見る夕陽は最高だぜ!

【おわり】