「ゆっくりを虐めるなー!」「虐めるなー!」 
「ゆっくりにも生きる権利を認めろー!」「認めろー!」 
プラカードや旗を持ち、街を練り歩く集団。 
ゆっくり愛護団体のデモ行進である。 

彼らの手には、彼らのペットであろう、ゆっくりを抱えている。 
れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー…… 
そのどれもがとてもゆっくりした顔をしており、穏やかである。 
当然のように、金バッジである。ペットショップで買うと、数万は下らないであろう。 
彼らの前に、別の集団が現れた。 
彼らも皆、手にゆっくりを抱えている。 
ゆうか、きめぇ丸、てんこ、れみりゃ、ふらん、ゆうかにゃん…… 
そのどれもがとてもゆっくりした顔をしており、穏やかである。 
当然のように、金バッジである。 
ペットショップで買うと、最低でも五十万、最高で二百万を超えるゆっくり達である。 

その集団が、デモを警備する警官の制止を振り切り、愛護団体に近づいてきた。 
そして、彼らとすれ違う瞬間、集団は行動に出た。 
先頭の男が、手に持っていた金バッジゆうかにゃんの両目に指を突き入れた。 
「ゆぎゃ……」 
彼女は短く悲鳴をあげ、そのまま歯茎をむき出し息絶えた。 
隣の女が、ポケットからライターを取り出し、抱えていた金バッジきめぇ丸の髪の毛に火をつけた。 
「おお、あついあつい……」 
きめぇ丸は頭を焦がし、熱で目玉が破裂して、やがて死んだ。 
別の人間は、金バッジめーりんの底部をバーナーで焼き、 
サッカーのように蹴り飛ばしながら歩いていた。 
「じゃおぉ!じゃぁぁぁぁぁおぉぉぉぉぉ!!!」 
めーりんは中身を吐き出し、地面にシミを残しながら死んだ。 
更に別の者は、金バッジありすを無理やり揺すった。 
「何だお前、金バッジとあろうゆっくりが、はしたなくぺにぺにおっ勃てて、すっきりするつもりか?」 
「おにいざん見ないでぇぇぇぇぇ!ありずの恥ずかしいすがた見ないでぇぇぇぇぇ! 
んぼぉぉぉぉぉ!!!!!」 
男は、ありすがすっきりする直前に、陰茎をひねってちぎった。 
彼女は、屈辱と痛みと快楽の入り混じった複雑な表情を見せた。 
そして、ありすの股間からは大量のカスタードが噴出し、平たくなった。 
その後ろの者は、金バッジ胴つきれみりゃの四肢を、ちぎっては捨て、ちぎっては捨てを繰り返していた。 
彼女の頭部には大量の注射が挿されており、それによって、再生能力を極限まで高めている。 
「うー!!!うー!!!ざぐやぁぁぁぁぁ!!!はやぐだずげるんだどぉぉぉぉぉ!!!」 
最後は首をひねってちぎり、頭部をぞうきんのように絞って肉汁を滴らせて死んだ。 

世にも珍しい、コレクターなら喉から手が出るほど欲しいレア種達を、 
惜しげもなく虐待し、虐殺する人々。 
彼らの顔は、とても静かで、どことなく穏やかである。 
その奇行を、愛護団体の人達、そして警官達は、唖然として見守っていた。 
彼らが抱いていた金バッジゆっくり達は、全て白目をむき、痙攣していた。 
吐餡して死んでしまった個体もいる。 

虐待集団が愛護団体をあらかた通過した頃、ようやく彼らは警官達によって取り押さえられた。 
逮捕され、投獄され、尋問されても、彼らは断固として反省をせず、 
自分達の間違いを決して認めはしなかった。 
愛護団体がデモ行動を行うと、今でも必ず彼らのような集団が現れる。 

【おわり】