私は学生時代からゆ虐でストレスを乗り切ってきた、勉強、友達づきあい、そして就活。
社会人になってもそれは変わらない、会社勤めのストレスにもゆ虐がやっぱり一番効く。
土曜日の朝、私はいつものように近所にある自販機に向かう。
裏側に広いスペースがあるその自販機には、日替わりペースでゆっくりが住み着く。
それだけ糞饅頭にとって住みよい環境なのだろう。
故に平日は小学生たちの憩いの場に、そして休日は私たち社会人の憩いの場になる。
自販機は私の家からまっすぐに歩き、角を右に曲がった場所にある。
「きゃわいいれいみゅがゆっくちあるきゅよ!!ゆっちゆっち!!!」
「まりしゃはぴょんぴょんしゅるのじぇ!!」
私が角を曲がるより前に甲高く間の抜けた声が耳に入った。神経を逆なでする耳障りな音が私の口角を引き上げ足を早める。
(番?シングルマザー?どちらにしても楽しめそうな獲物だわ)
プレゼントを開ける子供の様な気分で角を右に曲がった。
「ゆふふ、おちびちゃんはとってもゆっくりしてるね
あたらしいおうちでみんないっしょにゆっくりしようね」
れいむとまりさの番に子れいむと子まりさが一匹ずつ、よく見る組み合わせのゆっくり一家だ。
子饅頭は遊びに、そして親れいむは子供たちに夢中なようで私の存在には気づいていない。
(まずは、景気づけに子まりさを踏みつぶそうかな?)
私はアホ丸出しで飛び跳ねている子まりさへ近づき思い切り足を振り下ろした。
「ゆわーい!!ぴょんぴゅぶううううううう!!!」
踏みつけられた子まりさは口から滝のように餡子を吐きだし。断末魔を上げる暇すらなく絶命した。。
親れいむと子れいむは突然の出来事を理解できないのかその場で硬直している。
30秒ほどたったところで、ようやく親れいむが私に気づき、その視線をゆっくりとこちらへ向けた。
「にんげん・・・さん・・」
「おはよう糞饅頭、ゆっくりしないで死んでね!!」
「お・・・おねえしゃをはなちぇぇぇ!!!くしょにんげんはちねちねちねええええ!!!」
親れいむより一周遅れて子れいむは状況を理解し、さっきからずっと私の足に体当たりを続けている。
ゆん生経験の乏しい子れいむには人間の恐ろしさと強さが解らないのだろう。何しろ、こうして体当たりを続けていれば姉を助けられると本気で思っているのだから。
「だめ!!おちびちゃんだめええええ!!!」
親れいむは人間の強さを理解しているようで、子れいむを止めようと必死に声を上げている。
しかし姉を助けることで頭がいっぱいの子れいむにその声は届かない。
「おねえしゃあ!!いまたちゅけりゅよおおおお!!!きゃわいいれいみゅがくしょにんげんからおねえしゃをたしゅけりゅよおおおお!!!!」
まあ私が足をどけたところで子まりさはもう手遅れなのだが、それともこの惨状を見ても子まりさが生きていると思ってるのだろうか?
「そんなにお姉ちゃんを返してほしい?なら返してあげるわよ」
「ゆゆ!!くしょにんげんははんちぇいしたんだね、はやくおねえしゃをかいっほうちてね、すぐでいいよ!!」
「はい」
私は皮だけになった子まりさから足をどけてやると、子れいむがうれしそうにその死体に駆け寄っていく。
「ゆわあああああ!!!おねえしゃああ、ゆぐげええええ
どぼじでおねえしゃがらぐじゃいにぼいがずるのおおおおおおおおおおおおお!!!」
「おちびちゃん・・・ゆっゆぐぅ・・・!!!」
「おねえしゃんなおってね、ぺーろぺーろ!!」
子れいむは子まりさの死体に駆け寄るとぺーろぺーろを始めた。ゆっくりにとって唯一の治癒行為であるぺーろぺーろ。
子ゆっくりや赤ゆっくりは大抵それを万能と勘違いし、死体や壊れたお飾りにも同様の行為を行う。
こいつもその例には漏れないようだ。
「おねえしゃおきちぇね!!れいみゅぺーろぺーろちてりゅよ!!!だからおきてね、すぐでいいよ!!」
子れいむは子まりさの死体を必死に舐める、当然の事だが幾ら舐めても子まりさはうんともすんとも言わない。
その内子れいむの目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちてくる。
「おねえしゃ、れいむにゃいてりゅよ、だからおきてね、いつもみたいにぺーりょぺーりょしてね、おきてね!!おきてね!!!!」
「ユグゥッ!!」
死体を必死に舐める子れいむ、その横で泣き崩れる親れいむ、ままごとゆっくり一家にしては美しい家族愛だ。しかし、
「あんた達私の事、忘れてない?」
その瞬間親れいむが硬直した。
「・・・・!!、おちびちゃん早くお口の中・・・・」
(本当に忘れてたの・・・・?)
あきれ果てる私の手には既に子れいむは握られていた。
「どぼぢでおどびぢゃんがづがまってるのおおおおおお!!!!」
何のことは無い、硬直時間が5秒もあれば死体に夢中なうすのろ饅頭一匹簡単に捕まえられる。
「さて、美しい兄弟愛を見せてくれたお礼に、あんたをお姉ちゃんと同じ場所に連れて行ってあげようかな?」
「ああああああ!!やめてくださいおちびじゃんがえぢでぐだざい!!!!
れいむのさいごのおちびぢゃんかえじでぐだざいいいいい!!」
ここで一気に握りつぶしてもいいがあえてそうはしない、まず命に別状なく、しかし最大限の痛みを与える力加減で子れいむを握る。
「ぎゃああああああああああああ!!!いぢゃいいいいいいいぢゃいいいいいいい!!!!!」
目的はこのけたたましい悲鳴だ、ほら、今に悲鳴を聞きつけて。
「どうしたんだぜおちびいいいいいい!!!
ゆひいいいいい、に・・にんげんさん!!!!」
(ほうら、来た来た♪番のまりさちゃん!!)
おちびの悲鳴につられて出てきたのは番のまりさだ。両親揃って楽しさは倍増、さあ盛大に潰れてね♪
私は子れいむを握る手に力を込めた。今度は殺すつもりだ。
「ゆぎゃああああいちゃいいいいい!!!」
「やめてぐだざいいい、おぢびぢゃんいやがってまずうう!!!」
「にんげんさん、まりさたちはただここにすんでるだけだぜ!!
めいわくはかけてないからみのがしてほしいのぜ!!!」
必死に哀願するれいむとまりさ、私はそれを聞き流し更に手に力を込める。
「ちゅぶれりゅううう、れいみゅ、れいみゅちゅぶれりゅうううううう!!!!」
「ああああああああああ!!やべろおおおお!!!!」
その時親れいむが私の足に思い切り体当たりをかました。
「お・・・おぢびをばなぜええええ!!」
れいむに追随するようにまりさも体当たりを始める。夫婦そろって決死の共同作業だ。
「「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!」」
だが二人の決死の攻撃(笑)も私にとってはじゃれているようにしか感じない。それは二匹もわかっているだろう。
だが、私がどんな言葉も聞き入れない以上、二匹にはこれ以外、子供を助ける方法は無い。
無駄だとわかっていてもこうせざるを得ない訳だ。
このまま子供を握り潰し自分の無力さを思い知らせるのも面白いが、人間に立ち向かうこいつらの勇気は評価しなければ。
と言うわけで私はこいつらにご褒美をやることにした。
「ゆび!」
「ゆげぇ!」
れいむとまりさを本当に軽く蹴とばした。多少の痛みはあるだろうが一切の怪我をさせず、ただ私との距離を離すための本当に微力な蹴りだ。
ひっくり返った二匹が体勢を立て直し、もう一度私の方を見るまで待ち、子れいむを握りしめた手を奴らへ向けて突き出す。
「あんたらの勇気に免じて、子供の死にざまを特等席で見せてあげるわね」
「ゆび・・・ちゅ・・・ちゅぶれ・・・・」
「ついでに子供も一気に殺してあげる、苦しくないようにね」
そう言ってれいむを握る手に一気に力を込める。
「ちゅびゅっ!!」
「「ゆぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」」
約束通り一瞬で子れいむは餡子の塊に変わった。
「さて、次はあんたらね
まずまりさちゃんから天国に行こうか?」
「やだああああ、やべでええええ」
私は逃げようとするまりさの頭を鷲掴みにし、そのまま持ち上げる。
その時れいむが私に向かい叫んだ。
「どぼぢでごんなごとずるのおおおおおお!!!!」
「どおぼじでごんごどずるのおおおおお!!!!
れいむだぢだっていぎでるんだよおおお!!!
いのぢなんだよおおおおお!!!!にんげんざんとおなじなんだよおおお!!!!
なぐられればいたいし、おちびちゃんをころされたらかなしんだよおおお!!
なのにどぼじでごんなごどするのおおおおおお!!!!
やめでねええ!!!いまずぐやべでねえええええ!!!!」
至極まっとうなれいむの主張に私も真っ当な返答を返す。
「確かにあなたも言うとおりよ、ゆっくりは生きてるわ
人間と同じように痛いし、苦しいし悲しいわ」
その返答にれいむは目を丸くした。私が自分の意見に同意するとは思っていなかったのだろう。
「わかってるなら・・・なんで・・・?」
「それが答えよ、あなた達が生きているから
感情があり、痛みを感じ、人語を話すから
だからあなた達を殺すの、楽しいからね」
私はまりさと同じようにれいむの頭も鷲掴みにする。
「ああああいぢゃあああああ!!!!」
「ほら、その声!!生きてる証!!
あなた達をぶっ殺す一番の醍醐味よ!!」
私はまりさを顔面から地面に叩きつけると足で思い切り踏みつけた。
そしてれいむ地面に放り投げると、膝でと地面であんよを挟み込み、顔面に何度も何度もこぶしを叩きこんでいく。
殴る度に上げるうめき声が私の気持ちを更に高ぶらせる。
どうしてこんな事をするのか?その答えがこれだ。
生きているから、こいつらは生きているから。
痛みを感じるから、苦しむから、悲しむから、恐怖し怒り、絶望するから!!
殴れば喚き、潰せばうめく。家族を殺せば悲しみ喚く。
だからこそ、だからこそ、だからこそ。
こいつらは、最高のおもちゃなのだ。
「あ・・・あ・・・・・」
れいむの顔面はぐずぐずに崩れてしまい、最早面影すら感じない。
殴ってもうめき声すら上げなくなった、そろそろ潮時だろう。
「じゃあね、バイバイ」
私はれいむを一思いに踏みつけ、持ってきたゴミ袋に放り込んだ。
他の死体も同様にゴミ袋に放り込み、最後にこいつらが住処にしていたダンボールもきちんと潰して袋に入れた。
これで今日の夜にはまたゆっくりが住み着くだろう。側のゴミ捨て場に袋を放り投げ、私は帰路につく。
「ゆわあああ!!とってもぽーかぽかだよぉ
ここにおうちをつくればふゆさんものりこえられるね!!」
「ゆゆん、まりさはおうちさがしのてんっさいなのぜ!」
「おちょーしゃ、ひゃやきゅおうちしぇんげんしゅるのじぇ!」
「ゆゆん、みんないくよ!!」
「「「「「ここを れいむ まりさ のおうちにしゅるよ!!!」」」」」
その夜、自販機の裏側に新たなゆっくり一家が住み着いた。
自分たちがあと一晩の命だと知る由もない彼らは、新しいおうちで始まるゆっくりした生活を想像し心を躍らせていた。
【おわり】
[生きている?俺たちと同様だと?だがお前たちは生きているかもしれないだがなお前らは生きているとどうじにいきてはいないつまりお前らは中途半端な生き物そして生き物の出来損ないだだからお前らをどんなに虐めてもいたぶっても許されるんだ]