「うむトイレトイレ」 

膀胱が尿意に襲われている時も優雅さを忘れない男は俺。 
名前は特に無い。 

優雅に急いでいるとき、運良く公園のトイレを見つけてそこへ駆け込んだ。優雅に。 

「ゆっ!! ここはまりささまたちのゆっくりぷれいすなんだぜ! じじぃはゆっくりしないで、でていくんだぜ!」 

「ここはかわいいれいむのゆっくりぷれいすなんだよ! ぶさいくなじじぃはきえてね!」 

いざ溢れようとする尿意を開放しようと思った矢先、ゆっくりが二個、行く手を塞いだ。 
ポピュラーなゆっくりのでいぶとまりさだ。 


「きこえないの? じじぃはゆっくりしないで、あまあまおいてさっさときえてね! ほんとにばかなじじぃだね!」 

でいぶの方は額のあたりから茎が伸びており、先には赤ゆになりつつある実がついている。 
この二個は番なんだろう。 

だがこの尿意の前ではそんなものに興味は無い。 
無視してまりさの上を跨いで行った。 

「ゆゆっ!? まつんだぜくそじじ……」 
「お前の名前『公衆便所』?」 
「ゆ!?」 

「お前の名前が『公衆便所』ってんならここはお前の『ゆっくりプレイス』って事だ。看板に書いてある。 
 自分のゆっくりプレイスだから「出て行け」って命令するのは自由だ。あまあま寄こせは論外だがな。 
 だが、もしお前の名前が『公衆便所』って名前じゃないんならお前に出て行けって言われる筋合いはないワケだ」 

饅頭に分かるように優雅に説得しながら、便器の前でジッパーを下ろし、チンポを取り出した。 

「ふぅ」 



ジョボジョボジョボ 



「……ゆ!? なにわけのわからないをいってるんだぜ!? じじぃはまりささまがいたいめにあわせてやるんだぜ!」 

ボスンボスンと足に体当たりをしてきた。便所の床に直にくっついてたから、こいつら汚いな。衛生的に。 

「ゆゆっ! まりさそんなじじぃはやくやっつけちゃってね!」 
「ゆっへっへっへっ じじぃはもうまいったしたって ゆるしてやらないんだぜ!」 

「おい揺らすな『公衆便所』揺らすと狙いがずれ――……」 



「あ」 



「ゆ?」 



「ゆんやぁぁぁぁっ!!?」 



まりさの体当たりがあまりにも鬱陶しかったので、思わず振り向いてしまった。 

ジョボジョボジョボ 

結果、俺の尿の行き着く先は、便器ではなく、まりさになった。 

「ゆがああああぁぁぁぁっ! や゙べろ゙ぉぉぉぉっ!」 
「悪いが小便は一度出すと止まらなくてな」 
「ま、まりさぁぁぁぁっ!!?」 

まりさもここまで勢いのある液体を浴びたことはないだろう。 

オレの小便は酸性なのか、ゆっくりの体が溶けやすいのか。まりさの体はドロドロに崩れてしまった。 
人で言えば、顔の左半分を、上顎から上が崩れたようなグロテスクな顔になった。 

「ぱぴぷぺぽぉ……ぱぴぷぺぽぉ……」 

中枢餡と小便が混ざり、まりは違う世界に行ってしまったようだ。 
ボビュッボビュッと妙な音を出し、溶けた餡子か、うれしーしーか、俺の小便と混ざった物を吐き出している。 
もう長くはないだろう。 

だが、そんな物よりも、放尿を終えた俺の心は晴々としていた。 

しかしいくら公衆便所とはいえ、汚したまま帰るのはダメだろう。 
俺はトイレが汚いのは我慢ならんからな。 

「こんなくさいまりさとはゆっくりできないよ! かわいいれいむはおちびちゃんとゆっくりするから、きたないまりさはゆっくりしんでね!」 

すっかり放置していたが、そういえばでいぶが残っていた。 
しかし、いくらまりさが小便まみれになったからといって、ここまで容易く掌を返すことができるものだろうか? 
それがかつて愛し合った番に対する言葉だろうか? 
それじゃあ愛が無いじゃないか。 

「まぁ待て」 
ガシっとでいぶの頭(体?)を掴んだ。 
正直汚い野良饅頭なんか触りたくも無い。 

「ゆゆっ!? ばかなじじぃごときが きたないてで、れいむのうつくしいきよらかな、かみにさわらないでね!」 
「ティッシュも無いし、雑巾を使うのもヤダしな。ちょうどいいか」 

持ち上げて、ゆっくりが足と呼ぶ、底の部分を覗いてみる。でいぶの底部だけあって汚い。 

「ゆゆんっ!? れいむのかわいいあにゃるをみるなんて、じじぃにはもったいないよ!  
 あまあまをもってくるんだったら、かわいいれいむのうんうんぐらいはたべさせてあげるよ!」 

まぁ手は洗えばいいか―― 

「きこえないの? ばかなの? ――ゆびぃっ!!?」 

でいぶの底部の後ろ側――ゆっくりの言うあにゃるに手を突っ込んだ。 
人間で言えば、アナルにフィストファック!というところか。 
想像すると怖くておちんちんが萎んでしまう。 

「ゆびいいいいぃぃぃぃっ!!? い゙だい゙ぃぃぃぃっ!!」 

中の餡子がうにうにと動く感触が手に伝わり想像以上にキモイ。 

「うへぇ……」 

「ゆ゙ぎいいいいぃぃぃぃっ!! じじぃばでいぶのがわいいあにゃるがら゙ででい゙けええええぇぇぇぇっ!!?」 

うるさいし汚いし。早く終わらせよう。 

「ぎごえ゙な゙い゙の゙!!? ばがな゙の゙!!?」 
「はいはい。ゆっくりゆっくり」 

底部から突っ込んでいるため、逆さにぶら下がっている様な形のでいぶを汚物と化したまりさに近づける。 

ドロドロに溶け、悪臭を放つまりさに顔をしかめるでいぶ。 
餡子脳なコイツにも俺がなにをしようとしているのか、察しがついたようだ。 

「や゙…や゙べでね!? でいぶばじんぐるばざーな゙んだよ!!?」 
「そうか」 

でいぶが汚物まりさに近づく。古い餡子と尿が混ざって、耐え難いニオイが鼻を突く。 

「だがらやざじぐじないど――」 
「そうか」 

溶けて崩れたか、それともまだ生きていて痙攣でもしたか、汚物まりさの目が零れた。 

「ゆ゙があ゙あ゙ああぁぁぁぁっ!!! や゙べろ゙お゙おおおぉぉぉぉっ!!」 
でいぶと汚物まりさの目があった。 








「ゴーシゴーシ」 
「ゆぶひぃぃぃぃ!!? やべ……やべでぇぇぇぇ!!?」 

汚水にまみれた床に、力強くでいぶの頭をこすりつける。 
この髪が何でできているかは知らないが、吸水性は悪くないようだ。 

「おねがいでずぅぅぅぅっ!!? だずげでぐだざぃぃぃぃ!!?」 
「うるせぇなぁ。ここはお前らのゆっくりプレイスなんだろ? じゃあ責任持ってキレイにしなきゃ」 
「ぢがいまずぅぅぅぅ!! ごごばおにいざんのおうぢでずぅぅうぅ!!」 

汚水は顔に混ざったでいぶの顔はこれ以上なく汚い。 
例えるなら、小便にまみれた賞味期限切れの饅頭だ。 
そのまんまだ。 

「ここは公衆便所だって……髪はもうぐしょぐしょだから、こっちで拭くか」 

角度を変えて、茎を床に当たるようにする。汚水が絡んだ頭が上にきて、プーンと臭うようだ。 

「やべでぇ!! あがぢゃんばやべでぇ!!?」 

茎の先にあるゆっくりになりかけの実が残った汚水に絡まる。 

ジュクリと音を立てて、汚水が実に染み込んでいるように見える。 
この実はちゃんと成長するのだろうか? 
このまま何事もなくゆっくりになるのか、それとももう死んでしまうのか、汚水の影響で足りないゆっくりとやらになるのか。 
そんな事を考えると少し楽しみだ――……あっ 

「ゆああああぁぁぁぁ!!? がわいいでいぶのあがぢゃんがぁぁぁぁっ!!?」 

しまった。考えながら拭いてたら、茎が汚物まりさに当たって折れてしまった。 
赤ゆっくり。ここで終了か。 
まぁいいや。 

「あがぢゃんがぁ……がわいいでいぶのあがぢゃんがぁぁぁ……」 

うむ。拭き終わった。 
後はコレを捨てるだけだ。 
そして都合よくトングが壁に掛かってるからコレを使わせてもらおう。 

「さてどこに捨てるか――」 

公園のトイレだからかゴミ箱は無い。 
となると捨てる場所は個室トイレしかないな。 




個室トイレは和風便所だった。 
そして便器の中は期待どおり面白いことになっていた。 
早速、トングで汚物まりさを掴み、中身が跳ねないように便器に入れ、続いて汚水まみれの茎を入れた。 

残ったケツ裂けでいぶが「くそじじぃ……」だの「でいぶのあがぢゃん……」だの呻いてるが、流石に生きてるのを捨てるのは気が引けるな。 
じゃあ手を洗って帰るか。 











なぜれいむがこんな目にあうのだ? 

人間が沢山やってくるこのお家をゆっくりプレイスにすれば、馬鹿な人間からあまあまを献上させるハズだった。 
しかし、夫であったまりさは、クズ人間からあまあまを貰うどころか、無様にも殺されてしまった。 
本当に使えないまりさだ。 
だが、寛大なれいむは許してやろう。シングルマザーになったれいむには他のゆっくりも協力してくれるだろう。 
いや協力するに違いない。 
そうだ。よく知らないし、見たこともないが、ドスとかいうゆっくりも利用してやろう。 
そして偉大なゆっくり軍団で、クズで下等生物の人間を支配してやる! 
ゆふふ。そうしたら、れいむはゆっくりの神だ。 
人間は全て殺すか奴隷にしてやる! 
特にさっきのじじぃは重罪だ。 
この世界で一番美しいこのれいむの髪を汚らわしい手で汚したあのくそじじぃは、れいむのしーしーで溶かし殺してやる! 

だけど、泣いて謝るんだったら奴隷ぐらいにはしてやってもいい。 
いや!奴隷でも生ぬるい! 
そうだ。あのじじいは、れいむのうんうん便器にしてやろう。 

下等生物の人間が高等なゆっくりのうんうんは勿体ないだろうから 
じじいも感謝して、うれしーしーを漏らすに違いない。 

しかし今はおちびちゃんが心配だ。 
さっき、あのじじいの攻撃を受けてしまったが、世界を支配する神れいむの子――つまり神の子であるおちびちゃんならきっと大丈夫だ。 
そして殺された役立たずのまりさも、神であるれいむが命じれば蘇る筈だ。 
まずはじじぃが向こうの穴に落とした神の子を救わなくては。 




小便で汚れた体を奮い立たせ、れいむは人間が汚まりさと実ゆを捨てた個室へと這いずって行った。 
ヌラヌラと蛞蝓のように、小便の跡を床に残しながら這いずる姿は神というよりも糞が相応しい。 



「ゆぶぅ……ゆぶぅ……でいぶのおでぃびだん……」 



水分を多量に含んでブヨブヨになった体では、目的の個室に入るまで、随分とかかってしまったが、 
いつもの数倍の時間で穴の淵まで辿り着いた。 



「お゙でぃびぢゃ……ゆげぇ!!?」 



穴を覗き込んだれいむの見たものは、蝿のたかる大便に顔から突っ込んでいる汚まりさと、 
折れた茎が大便に刺さり、まるで大便から生えているように見える実ゆだった。 
これはこれでそういったオブジェに見えなくも無い。 



「ゆ゙げぇ゙!? ぶりぃ」 



その悲惨な光景もれいむに相当の衝撃を与えたが、それ以上に、そのニオイがれいむを襲った。 
人間と違い、全身が耳であり、鼻でもあるゆっくりにとって、このニオイは意識を失ってもおかしくないものだった。 
だが神(笑)であるれいむはうんうんを漏らすだけで、意識を繋ぎとめた。 



それがいけなかった。 



「ゆ゙?? お゙ぞら゙……ゆ゙びぇ!!?」 

うんうんの圧力に体が耐えれず、穴の方に押し出される形となり、結果、落ちた。 

「ゆべぇ!!? ぐざ!! ぐざいよ!!?」 

ニオイに耐えられず、便器の中で暴れ回り、汚物まりさと実ゆは、大便と混ざり合ってしまった。 




なぜだなぜだなぜだ!!? 
なぜ神であるれいむがこんな目に会う!!? 
おいまりさ! 早く生き返って、れいむを助けろ!! 
くそチビ!! 子が親を助けないでどうする!!? 




既にどれが大便で、どれかゆっくりなのかすらわからないほど混ざっている。 
だが、その判断がつかないれいむは、ただ便器の底で暴れ続けた。 

皮が破れて、その体に大便が入り込むまで。 

「ゆ゙があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁぁぁぁっ!!? だれ゙が゙がみ゙を゙だずげろおおおおぉぉぉぉっ!!!!?」 

数日後、市の職員が掃除に来るまで、ゆっくりの神は大便と一体化していた。

【おわり】