小麦粉の肌が痛みを感じるほどの寒さの中で空き缶まりさはいた。 
季節は冬へと移り変わっており、日の光を阻むかのように時折見えるわずかな青空以外は灰色の雲が街全体を覆っている。 
・・・底部に履いた「靴」と帽子があるから寒さ自体はそれほど感じない 
空き缶まりさはふと母ありす達と過ごしていた日々を反芻していた。 
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